雑草対策、雑草と共存する庭 これでいいじゃん!これがいいじゃん!!な庭

公開日:2026/03/10(火) 更新日:2026/03/17(火) モリニワ通信

これから多くの方が悩みの種になるお庭の雑草対策。雑草も、苗を買ってきて自ら植える植物も同じ植物。

そう嫌わなくても、うまく共存することで、悩まなくてすむサフランおすすめの管理方法をご紹介させていただきます。

ちなみに、もう何にもしたくない!全く手掛けたくない、草も見たくない・・・方には、向いてないかもしれません。

 

向いてないと思われる方の対策方法のお勧めは、「土が出ている面積を減らす」。ストレスなく気持ち良く過ごせる庭にするには、テラスや園路などをつくる面積を増やすことです。

向いてない方のおすすめは、こちら → 「雑草対策、土むき出し部分の面積を減らす」ページへ

 

・・・では、サフラン流管理方法をご説明させていただきます。


・目次・
1.雑草は基本、「好きなものは残し、嫌いなものは根っこを残し切るか、踏む。」
2. あえて植栽スペースを区切りません。花壇じゃなくていいじゃん!!
3. 高木で木陰をつくる。
4. 除草剤は使わない。
5. 最後に・・・

 

 

1.雑草は基本、「好きなものは残し、嫌いなものは根っこを残し切るか、踏む。」


以前ブログでも紹介したかと思いますが、サフランが下草として使ってる植物には、雑草図鑑に載ってる種類もあります。また、お客様宅に行って、すでに自生している下草を発見することもあります。そんな時は、お客様にこれ買うと〇〇円しますよ!!と言うとびっくりされます。

弊社がご提案させていただいております庭は、山採り雑木を使った雑木林のような庭、山の景色の一部を切り取ったイメージを再現することを目指しています。そのため、山野草や山に自生しているような植物を使うことが多いです。そういったもの中には雑草として扱われるものもいます。つまり、捉える側の価値観の違いで扱い方も変わるということです。なのでおすすめの雑草対策は・・・

「あなたの好みに任せて、好きなものは残し、嫌いなものは根っこを残して切る。または踏む。」

草は見てるとわかりますが、毎年違う種類のものが生えてきます。去年はスギナが多かったけど、今年は豆系が多いね・・・という風に。日本は緑に恵まれていて、ほっとくといずれ森に戻ります。草が生えてくることは森に帰る過程の一段階なのです。そして毎年種類が変わるのは、森に戻るための土壌として、その時必要な栄養分を得るための種類が生えてくるからだそうです。

植物って面白と思いませんか? 今年は何が生えてくるかな?と楽しんじゃうのはいかがでしょうか?そして、好みで選別しちゃう。私はたんぽぽが嫌いで綿毛を見ると、これ以上増えないようにと、ちぎってゴミ箱に捨ててます。綿毛の数を見ると、悪あがきでしかないと思いますが・・・好きなものはネジバナやスミレ。生えてくるとうれしくなり、大事に扱います。(店長)

 

上の写真は、サフラン店舗の駐車場兼庭です。自然石を石畳みのように敷いた駐車スペースであり、草目地で緑を足して庭のようにも使える、狭小地でも庭をあきらめないための工夫をした施工です。

この草目地の植物は、種から育てている西洋芝とダイカンドラ、と以前植えたヒメイワダレソウの生き残り多少がベースになっています。そこには隙間を見つけて、毎年いろんな雑草と呼ばれている草が生えてきます。でも、気にすることなく共存し、好きなものは残し、嫌いな物は根っこから抜かずに、ハサミで根元を切っています。ここは駐車場であるため、車が出入りしたり、人が歩いて踏まれるところは、草丈はそう伸びません。田んぼの畦道と同じで、車が通る部分は草が生えてこなくて、脇にボサボサ生えてる感じです。 

また、グランドカバーも同じような方法で施工、維持管理をおすすめしています。ゴルフ場のように、一面きれいな芝生を維持管理するには、雑草抜きの労力と沢山の除草剤散布が必要になります。最初から多種類の植物のグランドカバーは、遠くから見ると一面緑、近くで見ると色んなものが生えてる!といった感じになります。
詳しい管理方法は、施工後に説明書をお渡し、レクチャーさせていただいておりますので、ご安心を。

 

写真奥の御影石敷きの駐車場の草目地は、土を入れただけで何も植えてないのですが、入れた土に根っこや種が残ってて勝手に草目地になりました。植物はしたたかなに生きています。思い通りにするより、共存・寄りそうほうが気楽かと思います。

 

箱根の湿生花園。植物園でも、色んな植物が混ぜ混ぜに生えている草原のような景色が広がっています。きっちり作り込んでない自然な感じが心地良く、さわさわと草を揺らす風に癒されます。

 

鶴間公園。チカラシバの群生。環境が合ったものが勢力拡大してどんどん広がっていきます。同じ種類の植物を群植すると感じ良くなります。植物の自然のチカラに任せるのも手です。イギリスなどヨーロッパでは気候の関係で、日本のように、勝手に草が生えてくることは驚きなことだそうです。見ようによっては、日本の雑草群生、ナチュラルなイングリッシュガーデンに見えませんか?



2.あえて植栽スペースを区切りません。花壇じゃなくていいじゃん!!



植物を植える場所をレンガで囲ったり、花壇はなくて良いのではないかと考えます。ここに何かを植えます!!と囲うと、何か植えてなかったり、また雑草だらけにしておくと、残念な景色になってしまいます。であれば、道なりに、芝生なりに、山の景色を切り取って持ってきたようにすれば、雑草が生えていても、馴染んで気にならなくなります。

 

3.高木で木陰をつくる。



裸地と呼ばれる、植物が一本も生えてない土むき出しになっている土地に最初に生えてくる植物が、先駆種と呼ばれる、いわゆる雑草と扱われている植物たちです。この植物は日なたを好みます。なので、高木を植えて、足元に日陰を作ると雑草の量は減っていきます。山を歩いて周りの木の下を見ると、草はぱらっぱらいしか生えてません。また、下草が成長して地面を覆いつくすようにしても減ります。


ちなみに・・・落葉高木を植えると、緑のチカラを使った夏は涼しく、冬暖かかな環境ができます。

詳しくはこちらへ→パッシブデザインを取り入れたお庭づくりと空間づくり ~庭に木かげをデザインする。~

 

御岳山を歩いた時の写真です。高木の枝葉でキャノピー状(天蓋)に地面を覆うと木陰が広がり、雑草が生えにくい環境になります。

 

サフランのリベンジコーナー。枯れかけた苗を植えたり、実験的に植えたりしている植栽スペースです。エリゲロン、フイリイワミツバ、ミズヒキなどはあちこちに種が飛んで芽が出てきていて、気になるものは抜いてます。年々ボリュームが増していい感じになってきてます。

 

地苔が生えるように施工した庭。しばらく入院されていたため、お庭のお手入れはお休みになっていました。退院して帰ってきてみると、苔が青々としていて癒されたそうです。お客様は、庭に入んないほうが、苔には良かったみたいです。お手入れも、体調を見ながらで、まだしばらくできないから、雑草が生えてても気にならないお庭で良かったわ、とおっしゃっていました。


4.除草剤は使わない。



除草剤によって、せっかくできた土中の菌糸ネットワークも死んでしまいます。そうなると木の成長にも影響が出てきます。

土中の菌糸ネットワークについてはこちらへ→





5.最後に・・・


長文におつきあいいただきありがとうございます。ちょっと気が楽になりませんでしたか?
庭工事が完工した時点が一番良い状態ではせつなすぎます。植物が庭にいる以上、全くお手入れをしなくても良いということは不可能です。ですが、日々お忙しく過ごされている皆様には、心身ともにストレスなく、継続できる庭であることが望ましいと考えます。そのために、人間も自然の一部、自然と共存する方法で、無理なくお庭とつきあえる「これでいいじゃん!」な、そして、自然の風景を庭に延長して存在させる「これがいいじゃん!」な庭をおすすめいたします。

 

雑草と共存するサフラン流管理をしている庭が沢山掲載されています。
どうぞご覧ください!

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