ぶつ切りヤマボウシを剪定で自然な樹形に戻す。2011年~2017年の記録

公開日:2026/03/10(火) 更新日:2026/03/17(火) モリニワ通信

ご近所のおじさんが親切に、大きくなったヤマボウシを剪定してくれたそうです。良かれと思って切ってくれたヤマボウシは幹からバッサリ切られていたそうです。

その姿に悲しくなったSご家族様。サフランでこの木を自然風剪定により、自然な樹形に戻すことにしました。

コケ順のある自然樹形に戻すには年月が掛かります。その2011年~2017年の様子です。


・目次・
1.  2011年 1月 最初出会った頃のヤマボウシ 
2.  2013年 9月 初回剪定 
3. 
2016年 7月 2回目剪定 
4.  2017年 10月 3回目剪定 
5.  2011年 1月→2017年 10月のビフォーアフター
6.  まとめ

 

 

1. 2011年1月 最初出会った頃のヤマボウシ

お庭のご相談にご来店されたSご家族様。その後、下見に伺った時の写真です。

冬だったので落葉していましたが、ぶつ切りされた切り口から沢山の細い枝を出していました。

木は、根っこと葉っぱの量をバランスをとって生きています。葉っぱが少なくなった木は生命の危機を感じ、わさっ~と枝葉を出し、必死に頑張っています。街路樹や個人邸のお庭でも良く見られる木の姿です。

 

ヤマボウシは2本。ご新築の際に植えた当初は、涼しげな株立ちの木だったのではないでしょうか。20年程経つと立派な木に成長。

 

ヤマボウシをアップにしてみました。樹形が分かりますか?

 

 

2. 2013年 9月 初回剪定

いよいよ最初の剪定です。ハーフビルドのお庭改造計画のS様邸。アプローチとテラス工事が先行だったので、初めてヤマボウシを見てから2年半以上経ってからの剪定になりました。

 

ぶつ切りした部分から細い枝は四方に伸びて成長しています。枝の太さが、幹から枝先に向って自然に細くなっていく姿が、健全な枝の状態です。

残して育てる枝と落とす枝を見極めて、自然な枝ぶりになっていくように剪定して、年月を掛けて戻していきます。

 

013年-1 Before

剪定前。枝葉の先は切らずに、幹の根元から枝を落とし中を透かすと・・・

 

2013年-1 After

剪定後の様子です。

 

2013年-2  Before

剪定前 同じ木を角度をかえて見ると・・・。

 

2013年-2 After

剪定後 木の高さを変えず、透かして涼しげな樹形に。

 

2013年-3 Before

剪定前 もう1本のヤマボウシ。

 

2013年-3  After

剪定後 ぶつ切りされた切り口から細い枝が不自然に出てるのが見えます。これを自然な枝ぶりに、まだまだ年月が掛かりそうです。

 

剪定のポイントは、樹高を変えずに、中透かしし枝数を減らし、枝の向きが自然な流れになるように。木が切られたと気づかない程度に切るのが理想の切り方です。

 

同年11月に新たにコナラやアオダモ、マルバノキ他を植える植栽工事を施工しました。

 

3. 2016年7月 2回目剪定

約3年経ってから2回目の剪定。セルフビルドのお庭も完成し、リフォーム前のお庭からかなり充実したお庭になりました。



Sさん家族のハーフビルドでお庭造り日記のページはこちらへ→

 

残した枝もかなり育ってきて、以前より自然な樹形になってきています。

 

2016年-1  Before

剪定前

 

2016年-1 After

剪定後

 

2016年-2 Before

剪定前 お隣の空き地だった所が月極駐車場になり、止まっている車に葉っぱが落ちないように、お隣側はかなり枝葉を落としました。

 

2016年-2  After

剪定後 

 

2016年-3  Before

剪定前 

 

2016年-3  After

剪定後 前回の剪定で骨格が出来ているので、作業としてはかなり楽になりました。

 

大きく透かすので、ゴミの量は多いです。3年振りの剪定ってこともありますが・・・。

 

 

4. 2017年10月 3回目

約1年後に3回目の剪定。

 

さらに自然な樹形、幹から枝先に向かって自然な感じに先細りしていく樹形になってきてます。

 

2017年-1  Before

剪定前 下枝を落とす程度の剪定で十分に。

 

2017年-1  After

剪定後

 

2017年-2  Before

剪定前 ヤマボウシと新たに植えた雑木とが、違和感なくおさまっています。

 

2017年-2  After 

剪定後

 

2017年-3  Before

剪定前 

 

2017年-3 After 

剪定後

 

2017年-4  Before 

剪定前 

 

2017年-4 After 

剪定後 

 

1年毎の剪定だとゴミの量も減ります。

 

 

5. 2011年1月→2017年10月 ビフォーアフター

 

2011年1月

出会った頃のヤマボウシと現在のヤマボウシをどうぞ見比べてみてください。

 

2017年10月

約7年近くかかってぶつ切りから自然樹形に戻しましたが、現在では年中いつの時期も心地よい眺めのお庭になりました。

 

その後のヤマボウシ 

2022年 12月の様子はこちらへ→

 

 

6. まとめ

 

樹形を保つためには、剪定の仕方が重要で、またぶつ切りされ無様になった木を自然な樹形に戻すには何年もの歳月が必要になることを、S様邸のヤマボウシにより実感します。

さらに、毎年剪定をすることで木に負荷なく健全な生育が保てるように思います。

また、サフランにご相談に来られるお客様のお悩みの一つが、お庭に植えられてる木の扱いが難しく、どうしたらいいかわからないから撤去したい・・・ですが、木によってはひょっとすると、このヤマボウシのように、本来あるべき木の姿に戻してあげることで、撤去せずにすむかもしれません。

撤去するにもそれなりの費用が掛かります。それなら、樹木が宅周りにあることで、落葉樹であれば一年を通して過ごしやすい環境づくりが、常緑樹であれば目隠しの役割をしてくれる可能性があります。

あなたのお庭の樹木、まだ活かせるかもしれません。一度ご相談ください。


パッシブデザインを取り入れたお庭づくりと空間づくり ~庭に木かげをデザインする。~ こちらへ→

 

1ページ (全10ページ中)